人の自己実現と働きがい向上をサポート。如是我聞 人材の総合コンサルティング&プロデュースを手掛ける、ザ・アール代表取締役奥谷禮子の連載コラムです。

シビリアンコントロール これが最後の恋

2009/01/08

● 支持率回復策
 KY(漢字が読めない)首相は言うことが二点三点するので、とうとう支持率が21 、 22%となった。
 定額給付も迷走し、最後は地方に丸投げして、それを〝地方分権〟だとうそぶいた。この定見のなさは、いったい先祖の誰譲りなんだろう。
 政治学の山口二郎氏は、地方で使い方を工夫してこそ分権なのだから、地方で知恵を出して決めてはどうかと言う。
 たとえば、同氏の住む札幌市で給付金は230億円になる(日本全国で2兆円!)。これだけあれば医療介護、教育、環境など将来のためのアイデアが市民から多数寄せられるだろう、と述べている。
 過ちを改めるに躊躇すべからず、である。そうすれば、少しは評価が持ち直す(?)。
 
●規制か、緩和か
  どうも規制緩和の流れが滞っている。タクシーなど台数が増えすぎたので、前に戻そうという動きすらある。
 労働関連も同じくで、これはあとのページで十分に述べるとして、本来、規制すべきことと、緩和すべきことをまぜこぜに進めたことで、経済が冷えた途端、さあ規制だ、となびいてしまったような気がする。
 競争を起こして活性化するものは規制をはずしたり、緩めたりする。競争を起こして害が大きいものについては規制を強め、タガをはめる。
 その使い分けをうまくやらないといけないのではないか。たとえば、医療。民営化を余りにも進めると、儲けにならない産科などをすぐに切り捨てる可能性が高い。ゆえにそこは国の関与を残していく。
 タクシーでいえば料金の自由化をもっと進めれば、おそらく本当の競争が起きて、消費者の利益になるはず。
 一斉に国に何でもすがるような姿勢に戻るのは、決して賢いことではないと思う。
 
●100円ショップ
  私が時代オンチだったのだろうと思うが、100円ショップや99円ショップの充実度に、今さらながら驚いている。小物で生活密着度の高いものならたいてい揃っているのではないだろうか。
 駅に付設していると、すごく便利だと知人は言う。あれを忘れた、これを持ってこなかった、と気づいたときに安く揃うからである。爪がちょっと割れたので、爪切りを買ったという知人もいる。
 いやダイエットに利用してる、と言う人もいる。カップラーメンでも何でも小振りにできているので、昨日食べすぎたなと思ったら、それで調整するのだと言う。
 思わぬ使い方もあるものである。
 
●自分の価値観で着る
  年配の方で「実は着ている服、ユニクロなんだ」とうれしそうな顔をする人がいる。高級品も買うが、ユニクロも楽しんで買っている、と言う。それがかっこいいのだろう。
 たしかに郊外の店舗を覗くと、60代から70代ではないかと思われるようなご夫婦をよく見かける。もう、そういう年齢層にきちんと支持されているのだというのが分かる。
 その横でズボンが脱げそうな若者も服選びに余念がない。
 この境界線のなさ、着たいものを着るという緩やかさが気持ちいい。
 
●退職金を返せ?
  コメンテーターの森永卓郎氏が、田母神前幕僚長から退職金を取り返せ、それがシビリアンコントロールだと宣った。
 引責辞任ならそういうことも可能かもしれないが、あくまで定年という真っ当なかたちで辞めた人間である。退職金を奪い返すのは、シビリアンコントロールの乱用ということになりはしないか。今回は、辞職させられなかったふがいないジビリアン・コントロールではあったが。
 
●最後の恋
 ある65歳の男性が言うには、その年齢あたりがぎりぎり恋をする最後の歳なんだそうである。その方も、「惑いの恋」に陥っていると言う。
 ピカソは付き合う女性によって絵柄が極端に変わった画家と言われる。彼は、70歳で2度目の結婚をしているが、そのあいだにも何人も愛人がいた。65歳なんてまだ若い、とピカソなら言いそうである。


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