人の自己実現と働きがい向上をサポート。如是我聞 人材の総合コンサルティング&プロデュースを手掛ける、ザ・アール代表取締役奥谷禮子の連載コラムです。

ふつうの殺人者 体力、気力、知力

2008/05/01

●心神耗弱で減刑?
 夫を殺してバラバラにして遺棄し、その後、友達に電話して夫の失踪を偽装した女が、心神耗弱でまともな判断ができない状態だったから減刑をというのは、通らない話ではないか。人を殺めるときに惑乱するのは当たり前で、その後冷静になって事件を糊塗しようとしたのは、普通の殺人者以外の何者でもない、と思うのだが。
アルコールや薬物依存で判断能力が落ちていたから減刑というのもある。しかし、そういう生活態度をとっていた責任は本人にあるわけで、それさえも心神耗弱にしてしまうのはおかしい。
心の問題は慎重にあるべきだというのは分かる。しかし、いまの司法は冷徹な目をもたないで、安易な方向に流れてはいないかという危惧を覚える。
 
●ポピュリズム?
 道路特定財源を一般財源化するとかしないとか、そんな話はどこ吹く風でガソリンの27円の値下げに庶民はほくそ笑んでいる。
ある評論家はポピュリズムに陥ると危惧を述べていたが、諸物価の上る昨今、一つぐらい下がる物があってもいい。それに、もともと小泉内閣で一般財源化は決まっていた話ではないか。 
 
●石原銀行
 新東京銀行への400億円の追加融資が決まったが、専門家が見るかぎり破綻の先送りで、都議会はまともな判断能力を欠いているとしか思えない。
石原銀行とも別称されるほどに石原氏の顔色を見てすべて進行した銀行なのだから、都知事が旧経営陣に責任をなすりつける構図は、茶番以外の何ものでもない。
与党は自分の身かわいさで首長の責任を問えないらしいが、都民はそれほど甘くない。各都議に、知事に弓を引かなかった理由を問い、次の選挙で落選させる。税金は払っている者の仕返しだ。
 
●料理は体力、気力、知力
 予約がいっぱいで、半年は待たないといけないというある和食のお店に、知り合いの方が連れていってくださった。その日は、春の野菜のオンパレードで、たけのこ、うど、ふき、木の芽、大根の葉、くわい、などなど、どれも舌が踊るようなおいしさだった。
1日にお客が7、8人。おいしい料理を味わってもらうには体力、気力、知力が要ると女将さんは言う。そのためにご亭主にはひと月に1週間は丸々休んでもらっているという。儲けるつもりはなく、お客に満足してもらいながら、何とか夫婦二人が食べていけるほどの商いでいいと、さっぱりとしたお考えだった。
意外だったのは、野菜は福島、茨城がいいとのことだった。その理由を聞いておけばよかったのだが、お料理のおいしさについ質問をするのを忘れてしまった次第。
 
●政治家育成塾
 鳩山ご兄弟が次世代の政治家を育てる塾を開くという記事を読んだ途端、吹き出してしまった。塾の名は友愛塾だそうだ。
お兄さんはお金はあるけど政治的なセンスはなく、弟さんも失言居士みたいな人で、よく大臣が務まっているなという感じだったからだ。政界再編のための起爆剤にでもしようと言うのか。それにしても、彼らが塾長で、何を講義するのだろう。最初の演題はきっと「友達の友達は誰か」じゃないかしら。
 
●昭和30年代の子ども
 小さい頃、パンを買いに行って一斤のところを一食買ってしまって、母にお小言をもらったことがあった。
犬の散歩をさせられたり、玄関の掃き掃除をさせられたり、子どもは子どもで家庭内でそれぞれの役割をもって働いていたものである。先日、大ヒット映画「Always 三丁目の夕日」を見たら、まさに昭和30年代の子どもたちはそうやって暮らしていた。 家事を担うことで責任も知恵も付いた。それを高度成長期あたりから、我々は手放してしまったのだと、映画を見ながらつくづく思ったものである。
 
●犬を飼いたい
 夫に犬を飼いたいわと言ったところ、「犬の餌は、どうする?ぼくの食事さえ作らないのに」との返事。犬を飼う話はそれきりになった。


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