人の自己実現と働きがい向上をサポート。如是我聞 人材の総合コンサルティング&プロデュースを手掛ける、ザ・アール代表取締役奥谷禮子の連載コラムです。

女の時代も小休止 引導の渡し方

2008/03/01

●別世界
 相撲協会というのは奇々怪々なところだと思う。会社でいえば幹部が殺人の疑いで捕まれば、社長の引責辞任とはいかなくても、数ヶ月の減給措置ぐらいはとるものだろう。
しかも、なんの異論もなく再選されるなど考えられない。土俵で雄々しかった大横綱も、実務では姑息な役人にしか見えない。本人が気づかないなら、誰かが引導を渡してやるのが親切というものではないか。
 
●人と違うことを
 女性ベンチャーに資金援助する会の審査を受け持っているが、今年はNPOめいたものが多く、昨年から続く環境保護ブームを反映しているように思われた。
介護が時代のテーマになればその種のものが提案されるのは当然としても、自分をアピールする場なのだから、ほかと違うことを考えてもいいのではないか。私がトライする身ならそうするに違いない。
 
●また暴走
 ある催しに行って列に並んでいたら、老人の怒り声が後ろから聞こえてきた。「失礼なことを言うな。わしが割り込みなどするわけがあるか。何々で社長まで勤めた人間だぞ。」 みたいなことを言っている。振り返ると、中年の女性が顔を真っ赤にして下を向いている。前号に書いた〝暴走老人〟である。
悲しいのは、かつての役職を持ち出すところである。社長をやったからと言って人格者じゃないことは、みんな知っていることだ。
 
●本格派を持つ
 女の時代は遠くになりけり、と思う昨今である。大阪府知事は退き、熊本は1期限り、滋賀は政策転換を余儀なくされている。北海道も夏のサミットが引退の花道?既存の政治にノーと言って行政を預かっても、では先をどうするかの骨太のビジョンも、それを押し進める手腕も見えない。
また、いずれトレンドがやってくるはず。そのときには〝本格派〟が登場するのを心待ちにしよう。
 
●KYでいいじゃないか
 昨年の流行語大賞は「KY」で、空気が読めない、と否定形で活用するらしい。
夕刊紙などは福田内閣を「他人事内閣」と呼んで、KYの本丸のような扱いである。
しかし、政治家には周りの空気なんて気にしないで突き進むぐらいの覇気がほしいと思う。郵政解散を押し通した小泉さんのように。
それと問題は、日本のマスコミは空気が読めすぎる、ということである。 弱い立場と見ると、みんなでこぞって責め立てる。そんなみっともないことは、もう止めにしてはどうか。KYの勧めである。
 
●公立中の試み
 東京・杉並の和田中(公立)が週末に受験講座を有料で、しかも塾に委託するということで話題になった。
公平の考え方からいって問題はないか、そもそも公教育のレベルを上げるのが先決ではないか、など異論・反論が続出した。
私は、それぞれの学校が工夫するのは当然のことだと思う。全体の動きを論議することも必要だが、いまできるところから手をつけるのも必要なことだ。公立校にはよけいにそれが言える。
リクルート出身の藤原校長は、高邁な理想より、目の前の可能性を押し広げることに情熱を燃やす人だ。こういう人のエピゴーネンこそたくさん輩出すべきだと思うのだが。
 
●踊り、再開
 芸の虫が騒ぐ―――というほどでもないが、またやにわに踊りを再開した。普段から筋トレをやっているので、なにほどのことがあろう、と思っていたのだが足腰が痛い。
踊りは中腰を基本に踊るので、30分もするとへとへとである。ふだん使わない筋肉を使うらしい。
以前、一緒に習っていた面々はいまはいない。私はよほど自分を辛い状況に追い込むのが好きらしい。晴れの舞台を待つ気持ちは、山登りの苦行に似ているかもしれない。


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