人の自己実現と働きがい向上をサポート。如是我聞 人材の総合コンサルティング&プロデュースを手掛ける、ザ・アール代表取締役奥谷禮子の連載コラムです。

日本男性再生会議 全自動の国の子

2007/07/01

● ブラック・ジャーナリズム
 ある有名な雑誌社が私の談話を載せた。原稿のチェックができるという条件で受けたが、チェックできないまま掲載されてしまった。しばらくすると、談話全部を掲載した単行本が出版された。雑誌に載った分を転載するにも、私の許諾が要るのに、談話全部を無断で収録するというのは、言語道断の話である。
 出版社に抗議し、本の回収を求めると、一度テープに録ったものはどう使っても雑誌社の勝手だ、とのたまう。相手にするには程度が低すぎる。
 ふだん企業にコンプライアンスがどうのと説いている会社が、このていたらくである。
 こういうのをブラック・ジャーナリズムとでも言うのだろう。上から下まで全員で再生教育でも受けたらいかがか。
 
● 国際化
 朝早くの国技館。最上段の安いチケットを買い、すぐに館内に入り、砂かぶりへと急ぐ外国人たち。彼らは番組表片手に観戦に余念がない。一人観戦もいれば数人のチームというのもある。ときおり高そうなカメラで写真を撮る。
 次第に混んで来ると、枡席へと移動する。そこも混んで来ると、さらに上へと位置をずらし、夕方までたっぷり相撲観戦を堪能する。
 白鵬が横綱になった。土俵の中ばかりか外もさらに国際化が進むこと、まちがいない。
 
● 手動の国
 部屋に入ると自動で電気がつく。トイレに入れば、自然と蓋が開く。終われば水が勝手に流れてくれる。
 こういう全自動の手間いらずの国に住んでいた子が、フランスへと旅だった。住んだのは古臭いパリのアパートメント。トイレで水を流すのを忘れた、蛇口に手を出したまま水の出るのを待っていた、と日々全手動の洗礼を受けているそうだ。
  パリには蛇腹式の扉を自分で閉めるエレベーターがまだあちこちにある!とその子がメールを送ってきた。
 
● スーパー改革論
 スーパーの導線というのは、どこも一緒である。野菜売り場があって、それからお豆腐や納豆、その次が魚、肉と進んでいく。
 昔からこうだったか覚えていないが、野菜が最初というのは納得のいく感じがする。色があでやかで、積み上げたりするので量感もたっぷりで、派手が感じが演出できるからであろう。
 気持ちを引き立てたあとに品揃えがよくなったお豆腐に進むのも、理屈が合っている。生活臭がありながら、お豆腐には浮き世離れした風情があるからである。
 そのあとにぐっと実用的に魚や肉が来るのも分かる。
 でも、である。ほかにないのか、とも思う。誰かアインシュタインのような天才が現れて、入り口は魚だ、と宣言したらどうだろう。ピカピカ光るアジがさくさくの氷の上に踊るように積み上げられている光景も捨てがたいのではないか。
 
●意気地はどこへ
  電車で強姦、乗客見て見ぬふり、という記事があったのを覚えているだろうか。後味の悪い事件である。
日本の男性は本当に意気地なしになったとしか思えない。韓国の男性が人を助けようと山手線の線路に飛び込んで死んだ事件があったが、韓国の人に言わせると「あれは韓国人ならみんなやること」と答えるそうである。
 この彼我の違い。いったい何が原因でサムライの子孫たちは腑抜けになってしまったのか。日本男性再生会議なるものを立ち上げないといけないではないか。
 
●困ったコムスン
  不正を働いた会社に罰が加えられる。やがては廃業の可能性だってある。そこで、子会社に営業譲渡して、罰を免れ、事業続行を企んだ。法的には問題ないとしても、もう1つ不正を加えたようなあくどさだ。
 コムスンという会社が介護保険の不正請求を繰り返していたらしい。和歌山県知事の子会社移転認めずのいち早い判断に目の覚める思いがした。余りにもやり方が破廉恥なので、厚労省も待ったをかけた。
 こういう事件が起きると、すぐに「規制緩和が間違っていた」式の論が飛び出すが、法や制度の不備を繕うほうが先だろう。


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