人の自己実現と働きがい向上をサポート。如是我聞 人材の総合コンサルティング&プロデュースを手掛ける、ザ・アール代表取締役奥谷禮子の連載コラムです。

でっち上げ 赤ちゃんポスト

2007/04/01

●ひどい事件
 弱い犬ほど大騒ぎする、バカな人間ほど大言壮語する、という。よく電車で靴を踏まれた、肩がぶつかったというだけで喧嘩腰になる人間がいるが、本当に怖いのは静かな男だという。
 虚に吠えるからといって無害というわけではない。えてして人はその煽動に乗りがちである。
 『でっちあげ』という本には、うそで固めた話で一人の善良な教師を追い込み、「虐待教師」の汚名を着せて恥じない親と、それに唱和した学校管理者、マスコミ、保護者、医療、行政がフルキャストで登場する。
 いまの日本の縮図だなと思う。誰も踏ん張って事実を掘り起こし、責任をもって虚言を翻すことをしなかったことで、事態はますます悪くなったのだ。たちの悪いクレーマーが図に乗るわけである。
 
●シニア優待サービス
 先日、シニア割引カラオケ2時間1500円ドリンク付きというのをチラシで見た。映画だって60歳になれば割安で見られるようになる。
 東京都はバス無料をなくしたが、あれこれと拾っていけばシニア優待サービスだけで結構な遊びができるのではないか。
 いずれきっとこんな本が出版されると思う。『こんなに格安!シニア・ウォーカー首都圏版』
 
●新ビジネス
 朝早い時間にヘアメイクをしてもらいたい、靴の修理で家まで来てほしい、電話1本で簡単なマッサージを呼びたい、などなどふだんの忙しさにまぎれて忘れてしまうものの、その都度あればいいなと思うサービスってあるな、と思う。なぜそういうビジネスを始める人がいないのか。
 ニューヨークへ行くと、感性がにわかに騒ぎだす。いつも新規のビジネスが生まれているからだ。トライする人間にも事欠かない。資金が無いなら、それなりの工夫で始めてしまうところがNY流。
 では東京流って何?
 
●子供的発想法
 誰しも小さい頃にいろいろと素朴な疑問を抱くものである。お砂場って、どうしてもっと楽しくできないのかな。洋服の汚れない鉄棒があるといいな。サーカスの少女はお酢をどれくらい飲んでいるんだろう(体が軟らかいのはお酢のせいだと親が言う)。
 私はママレモンの容器はもっとおしゃれであるべきだと30歳を超えて言っていた。これって子どもの発想と大して変わらない。
 次から次と発想法の本が出てくるが、子どもの視点を忘れなければ、発想には困らない、の一条が欠けている。
 
●若葉マークか先輩同乗
 この欄ではタクシー運転手のアマチュア化の話を何回か書いているが、実はその先の話があって、これは提案なのだが、新人タクシーの場合、3割引を掲げてもいいのではないか、と思う。若葉マークを付けるのである。
どこの世界に客に料理の仕方を訊く料理人がいるだろうか。新人は先輩がカバーして遺漏がないようにするのが普通である。若葉マークが嫌なら、先輩同乗である。
 
●権限ではなく能力で
 天下り法案で、公益法人を含めるかどうかが争われたが、権限のチェックが難しいのであれば、規制対象に含めるのが妥当だろうと思う。
本当は天下り5年間は古巣絡みの仕事をさせない、などとできればスマートでいいと思う。権限があるから天下るのではなく、能力があるから天下る、となれば一番いいからである。
 
●快挙
 厚労省は熊本県慈恵病院の「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」設置を承認した。同病院はカトリック系の病院とのこと。
 欧州では伝統的にキリスト教会が設けたり、戦争私生児のために設置した国もあれば、いまは不法移民対策で必要が論議される国もあるという。
 日本の場合は少子化対策の面と、未熟な親、あるいは経済的に困難な親への対処という面があるように思う。
 私は生まれる子どもは国の財産と考える者だから、今回の試みに賛成である。


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