人の自己実現と働きがい向上をサポート。如是我聞 人材の総合コンサルティング&プロデュースを手掛ける、ザ・アール代表取締役奥谷禮子の連載コラムです。

深夜につかれるなぁ 核保有論議

2007/01/01

●あっと言う間の1年
 1年の過ぎるのが早い。年齢分の1のスピードだというのだから、当然かもしれない。
 歳をとると、新しいことに出合わなくなり、驚きがなくなるからだと言う人がいるが、本当だろうか。新しいことに出合っているのに、経験済みとして手早く処理をしてしまってはいないか。その反省が今年の出発点である。
 
●おかしくない?
 銀行で住宅ローンを組むと、その銀行が系列会社と保証ローンを組み、上乗せ金利分を消費者に回してくる習慣はおかしくないか。
 銀行ATMで土日にお金を下ろすと手数料がかかる。そもそも土日に休むのは利用者にすまないということで機械を入れたのではないのか。それで手数料を取ったら、せっかくの善意が悪意に変わらないか。
 携帯電話の番号のポータブル化が話題だが、もっと早くにやるべきことを今さらやって誇大に宣伝するのもおかしな話である。それに、海外では定額使い放題が当たり前。やるべきことをやらずにいるのはおかしくないか。
 タクシー業界は規制緩和でドライバーのサラリーが減って大変だとニュースになるが、規制緩和なのになぜタクシー料金が下がらないのかという報道はないのか。大阪では夜11時以降、長距離料金半額になる!というニュースがなぜ流れないのか。
 教育が悪い、教育委員会が悪い、という意見は聞くが、大元の文部省は要らないとか、もっと権限を縮小せよという意見は一切出てこない。それは議論としてはいびつ過ぎないか。
 習慣や常識を疑うこと、そこに「新しいこと」が浮かび出る。
 
●自民党的=日本的
 自民党の復党問題は筋論を言えば、おかしな話だ。あの選挙は何だったのか。党内政治で決着しては、国政選挙が泣きを見る。
 一方で、自民党的だなぁとも思う。あるいは日本的、浪花節的でもある。国民はもっと理性的だと自民党は見るべきである。
 
●核保有論議の前に
 嫌韓や嫌中で日本のナショナリズムが煽られているというが、本当だろうか。私はもっと根強く嫌米があると思う。もう我々はアメリカの子分でいることに飽いているのである。核保有論議が出るということは、アメリカの傘の下から離れたいということである。
 専門家は核保有は経済的に釣り合わないという。かつてであれば、説得性のあった言い方だが、「いや、それでも自力でやりたい」と思い始めている層が確かにいる。特に若い層に。彼らは日本が普通の国でないことに、素朴な違和感を持っている。
 小川和久氏の『日本の戦争力』を読むと、日米軍の一体化は思いのほか深く進んでいる。今さら引き返せないほどに。せっかくの機会だから、そういうところから議論を始めてはどうか。
 
●土地よりもなお
 私は洗濯機、冷蔵庫、食器乾燥機などすべてドイツ製である。丈夫でデザインよし、使い勝手もいい。
 20代のときにドイツのデパートで広いワンフロアにカーテンやその関連品がびっしりなのを見てから、生活で何か必要なものがあるとドイツ製を探る癖がついた。
 いずれ日本人も土地ではなく、上物を大事にするようになっていくだろうと思う(どこの住宅メーカーだか「百年住まい」というキャッチフレーズを使っていた)。そうなれば、生活関連用品のラインナップは充実していくことだろうと思う。土地だけが資産として大事にされるのは、寂しい話である。
 
●入っていて良かった
 突然、目の前が暗くなった。携帯を探すが電池切れ。懐中電灯を探すがこれも電池切れ。こわごわ階段を下りる。電話も不通。オートドアも開かない。祈る思いでセコムのブザーを押した。やがて現れたのが警察に、東京電力に、セコム、夜中の大騒動である。
 冷暖房機の関係でショートしたらしい。原因が分かって、ひと安心。それでも、警察がしつこく尋ねる。「この人は誰ですか?大丈夫ですか?」
 夫を私を人質にしている強盗犯か何かと勘違いしているようだ。警察の住民台帳には私の名前しか記載がないらしい。「夫です。仕事の関係で夫婦別姓にしています」と深夜に説明するのも疲れるなぁ。


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