人の自己実現と働きがい向上をサポート。如是我聞 人材の総合コンサルティング&プロデュースを手掛ける、ザ・アール代表取締役奥谷禮子の連載コラムです。

まま母になりぬ 放送とインタラクティブ

2005/05/01

●憲法改正
 いつも「普通の国」って何かと思う。世界には独裁から破綻まで、実に多様な国がある、宗教も違う。核や軍隊を持てば「普通」だというのは、余りにも発送が貧困ではないか。
  実は論理が逆で、いかに「独特」な国になるかで世界はしのぎを削っている。少なくとも企業はそうだ。「普通」であろうとする企業など語義矛盾みたいなものである。
 衆参両院の憲法調査会から最終報告書が出され、結局、現行憲法の長所を再確認する内容になったという。
 私は自衛隊合憲、海外派遣の目的の明確化など実態に合わせる必要があるとは感じている。それは別に「普通」になろうということではない。大事なことなんだからごまかしなしで行こう、ということである。
 ついでに国民主権である以上、1条には主権在民が来るべきであろう。「普通」に考えればそうなる。
 
●どんな番組?
 ホリエモンは放送産業にかかわる理由として、ITによるインタラクティブ性(長いのでインタラと略す)をあげていた。インタラで具体的にどんな番組ができ上がるのか説明がなかったので説得力が弱かったが、私なりに解釈すると次のようになる。
 車のメーカーのある車種について、視聴者から「ここがいい」「あそこが悪い」という意見が寄せられる。もちろんメーカーにも、反論のチャンスが与えられる。これがいわゆるインタラである。
 双方向性を言う場合、どこから飛んでくるか分からない批判をも取り込む姿勢がなければ、その良さを発揮できない。しかし、そんな危ない番組に誰がスポンサーになるだろう。
 私の出た生番組で、観客席に座った女性が突然、「ほかの人と出演料が差別されてる」と番組の主旨とは別のことを言い出した。インタラとはこういう雑音をも取り込んでいく、ということである。
 結局、インタラはすべてに合う魔法の薬ではなく、特定のものにしか効かない限定薬ということである。だから、それにうすうす気づいてホリエモンの主張に眉唾した人が多かったのではないだろうか。
 
●とうとう領土問題
 戦後も60年経って、日本にまだ3つも領土問題があるというのが不思議である。日本が島国であるがゆえに後回しですんできた、ということがあるのかもしれない。これが地続きだと、国境を確定しておかないと不安である。
 とうとう国境問題を論じられるまでに日韓、日中は成熟してきたのだという意見もある。これが10年前だったらどうか。もっと激しく反日の嵐が吹き荒れたのではないだろうか。言ってみれば、もう両国と微妙な問題は領土問題しか残っていないということである。
 竹島を共同管理にというのが、ほかの2つの問題の処理を視野においたとき、賢明な方法ではないかという気がする。そういう大人の解決法が採られるべき時期でもあるのではないだろうか。
 
●再審即無罪
 1961年に起きた「名張毒ぶどう酒事件」で名古屋高裁が再審を認めた。検察が異議を申し立てると、最高裁までもつれ込む可能性があるが、奥西勝死刑囚は79歳。獄中で死ね、ということである。
 人の命を奪うことのできる制度だから、自らの判断に絶対の自信を持ち、厳密に運用しようというのは分かる。だが、どこかで線引きが必要ではないだろうか。たとえば高裁で再審決定がなされた時点で無罪とか。
 これで死刑事件で再審が開始されたのは5件目とのこと。少しづつハードルが低くなっていると新聞などでは書いている。その方向でいいのではないか、と私などは思う。
 
●会社モードが抜けない
 夫婦とは、こんなにゴミが出るということか。それに結構、疲れる。ずっと独り身だったから人の気配に疲れるのかも。
 家に帰っても会社モードが抜けなくて、夫に「君、あれやっといた?」と言ってしまう。
 ある人から「まま母になるのよね」と言われて、なんだか珍しい言葉を耳にした感じ。昔のドラマのように、まま子いじめがしてみたい。


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