人の自己実現と働きがい向上をサポート。如是我聞 人材の総合コンサルティング&プロデュースを手掛ける、ザ・アール代表取締役奥谷禮子の連載コラムです。

まるで子どものメール 最後の牛丼

2004/03/01

●高く売れる
 先日、家電量販店に電子レンジを買いに行った。白色のありきたりのものばかりで、まったく購買欲がそそられなかった。
 あとはイタリア物などの専門店に行くしかないわけだが、さて、と思う。若者の間にはデザインにうるさい層が確実に育っている。なのにいつまでも大量販売型のデザインしかないというのは寂しすぎる。
 かつて多品種少量生産が言われたが、今こそデザインの必要性が大きくなってきたのではないか、と思う。消費者が成熟してきているからである。
 "最後の牛丼"と銘打ったレトルトにネットで800円の値がついたそうだ。安くて量があって、若者が食べるもの、という印象だったが、希少価値がつけばある程度のお金は出す、ということである。
 ユニクロではカシミアのセーターが売れて、持ち直していると言う。正価販売のコンビニが圧倒的な販売力を誇っている。
 確かに安くしないと売れない物があるが、高くても売れる物もある。この10年はそのことがはっきり認識されてきた10年でもあるのではないだろうか。
 
●情報アンテナ
 忙しい人ほど情報アンテナが高い、というのは真理である。暇な人は取り扱う情報量が少なくてすむが、忙しい人はそういうわけにはいかない。ゆえに情報アンテナは高く掲げておく必要がある。
 たとえば、どこそこで円山応挙の展覧会があると頭に入れておく。たまたま仕事の関係でそばに行くと決まったら、ちょっとした隙に寄ってこようと考える。情報アンテナが低いと、こうはいかない。
 その前に、美術雑誌で雪舟の特集をしていたことが頭にあれば、何か日本画の新しい見直しが始まっているのかもしれないという見当がつく(はずれているかもしれないが、見当はつける)。専門家に会う機会があれば、それを聞いてみる。すると、また知識が増える。
 話題の『ラスト・サムライ』を見て、確かに面白かったが、これはイラク復興の日米友好をサポートする映画だなと思う。アカデミー賞外国映画部門ノミネート『たそがれ清兵衛』もその伝かもしれないと勘ぐる。
 それをまた誰かに話すと、違う話題が広がっていく。忙しい人が忙しい人に会うと、余計に情報アンテナが高くなる。
 
●ヨコ文字に弱い
 学歴詐称をする人は、自分の本当の学歴が恥ずかしいということなのだろうと思う。それに周りの人も、いい学歴に弱い、ということなのであろう。
 しかし、古賀議員の詐称した学歴は、それほど威力のあるものなのだろうか。ハーバード、オックスフォードというのなら分かる。横文字の大学であればどこでも国際派でやり手ということなのだろうか。
 だとすれば、有権者の意識の低さが学歴詐称を誘っている、と言えなくもない。「そこで何を学んだのか」と聞くぐらいの良識があっても良さそうなものだが。
 
●プリミティブ派?
 スタバ(スターバックス)の容器の蓋には穴が空いている。ストローでも刺すのかしら、と思っていたら、そこから飲むのが常識らしい。社員に教えられた。
 歳をとると肌がとても乾燥する。オフィスの自分の部屋では、時間があるときはウェットティシュを顔に貼り付けるのを忘れない。できれば外出時には霧吹きを持って歩きたいのだが、そういうわけにもいかない。
 地下鉄の自動改札でじっと待っていても切符が出てこない。新幹線と勘違いしていた。
 やっと携帯でメールを打てるようになったが、変換が分からない。届いた友達が「ひらがなばかりで、子どもからのメールかと思った」。
 私は見た目はハイテク派と言われる。実はアナログ派だと言ったら、ある人が「それ以前の問題だ。プリミティブ派」との断言。そりゃそうかと納得した次第。


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