いの一番に嫌われる プロジェクトX
2002/05/01
●女のマナー?
ある雑誌に女性のマナーとして男性相手に政治・経済の話題は避けた方がいいとあった。浅はかな知識では恥をかくという意味かと思ったら、そういうのはタブーだからというのである。外務省の機密費や政治家による政策秘書の給与横取り問題のどこがタブーだと言うのだろうか。かつて就職の面接ではなるべく体制的な発言をするほうがいい、などとまことしやかに言われたものだが、女性のマナーに今でもその種のタブーが紛れ込んでいることが驚きだった。
私などいの一番に嫌われるタイプということになりそうだ。それもマナーを教えている会社の社長なのに。
●中立なんてない
国土交通政策審議会のメンバーなので航空部会に希望を出したら、出身がスッチーだから航空業界に利益誘導しかねない、と断られた。もしこの理屈が通るのであれば、どの部会も中立的で無害な学者だけになってしまうことになる。みんな自分の業界のことが大事だ。既得権益は死守したい。そのぶつかり合いが、討論を熱くするのである。まして私はもうウン十年も前にスッチーを辞めている。しかも、飛行機ばかりか新幹線、バス、タクシー、船、自家用車に乗っている。
●山崎拓氏とマスコミ
山崎拓氏の女性問題を週刊誌が叩いているが、この手の中身はいつもお金を取っている女性は善、払っている政治家は悪という構図だが、マスコミも意識転換が必要だ。お金のやりとりがあったのだから、片一方だけが、しかも男だけが悪いという理屈は成り立たない。
政治家にプライバシーはないと言う人もあるが下半身問題をしつこく報道することに、それほど意味があるとは思えない。
●自分の歯痛
口の悪い男性が「国家のことより自分の歯痛」と忠告してくれた。私がしたり顔で規制緩和だ構造改革だと言うので、冷やかしのつもりだったのだろう。どこかで書いた気がするが、好きな話なのでもう一度書く。人が難しい顔していると、きっと難しいことを考えていると思いがちだが、実はお尻の下の虫ピンのせいだった・・・・・・。我々はそういう卑小な生き物だし、そういう現実的な生き物だということであろう。「自分の歯痛」を思い出しながら、今日も抽象論を振り回している。
●ほとんどブラックジョーク
全国3300の市町村にNHKが「いま困っていることは?」とアンケート調査したのを、番組に流していた。見ているうちに、怒りが込み上げてきた。バブル以後、景気浮揚対策で地方にじゃぶじゃぶにお金が注ぎ込まれ、こぞって立派な箱モノを作り、いまその借金の返済や維持管理費などで喘いでいると言うのだ。「できれば財政的に豊かな町と合併したい」という自治体の長の言葉には、本当に切れそうになった。この国のこの根腐れ状態を知りながら、ある規模の合併自治体に報奨金を出すような話は、ほとんどブラックジョークとしか思えない。
我々の税金を返せ、と切に思う。
●真摯さの欠如
大手銀行のお粗末を見て思ったのは、日本人の能力や熱意の低下である。かつて国鉄や電電公社の民営化では、一夜にして標示から何から切り換えた。どこかで不都合があったという話も聞かない。プロジェクトXをやり切るあの真摯さはどこへ消えてしまったのだろう。そして完璧を目指すあの矜持も。
