ガングロ、ゴングロ、ヤマンバの心意気 保育園の位置
2000/01/01
●愛犬の名
元気の出る話をしよう。私の友人がリストラ対象になった。本人いたく落ち込んでいたものの、しばらくすると平常に戻った。 「どうしたの?」と聞くと、新しく飼った犬に「人事部」という名をつけたという。その名を呼ぶと、尻尾を振って飛んでくる。 私は思わず吹き出してしまった。この余裕があれば、どうにかやっていける。
●腐敗組織
警察官が覚醒剤中毒でもレイプ犯でも不思議はない。上が隠蔽するのも当然のことだ。誰しも人間なんだし、どこも組織なんだから。では、その当然のことをどう防ぐのか。外部からの監視は、一時的な処置にしかすぎない。自分の落ち度を自分で清算できなければ、腐敗は止まらない。組織が腐るには、いくつかの条件があるように思う。目的を失ったか、守りに入ったか、人事に不公平があるか。たとえば、差別か区別か分からないキャリアとノンキャリアの処遇の違いなど、手のつけられるところから改善したらどうだろう。
●電車がとまる
98年の自殺者が3万人強、前年より8千人強の増加。なかでも50歳~54歳の男性が3044人、45~49歳男性が2547人の増加。余りにも多い。「最近、電車がよく止まる」とは都会人の口癖である。仕事や家族を背負って、お父さん、喘いでいる。その心の内を妻にも子供にも話せず鬱屈している。不況が大きく影を投げかけている、と言われるが、ある人が言っていた。死を思うのは、経済的理由だけではない。「自分の存在が惨めに感じた時に死を強く思う」と。人間って評価されてなんぼの生き物だということがよく分かる。
●ギャル魂
「ガングロ」は「顔黒」のことだと思っていたら、ガンガン顔の黒いことを言うらしい。その上がゴンゴン黒い「ゴン黒」、もっと上が「ヤマンバ(山姥)」で、白髪で顔が真っ黒ギャルのこと。『アエラ』によると、黒顔で厚底靴・超ミニになると痴漢が寄ってこないという。彼女たちのファッションは男に媚びを売らないものだそうだ。そう言えば、そういうギャルはたいてい女同士でいる。彼女たちは無意識ながら女の自立を演じているように見える。それも集団発生的に、というのが今風である。別世界を造っているのであれば、意味不明ギャル語が異常発達するのもよく分かる。
●公立と私立
政府は来年度から5年間、保育の拡充・充実を目指す。2歳以下児童の受け入れを10万人増の68万人に、延長保育を7千から1万カ所に、ほかに休日保育・一時保育の拡充も進める。ところが、公立を私立の一段低いものと見る風潮がある。学力、経済力が劣るというのである。お受験の根はこういうところにある。朝夕の保育園に、働く女性が駆け込んでくる。朝は子供と、夕は子供を連れに。延長保育一つで彼女たちの負担が軽くなる。それを蔑む神経が私には分からない。女が女の足を引っ張る構図はもう古い。
●マスコミ不信
和歌山・埼玉の保険金殺人、サッチーVSミッチー、定説のライフスペース、法の華、いずれもわっと騒いでさっと騒がなくなった。それと同時に、我々の関心も急に冷えて、そういう事件があったことさえ霧の彼方である。まるで品質保証なしのニュース製造である。政官財、警察と権威が落ちたが、次はマスコミかと思う。
