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◆神戸市埋蔵文化財センター(西区)
夏季企画展「中世の港湾都市 神戸」

 市営地下鉄・西神中央駅から南へ徒歩約8分。緑豊かな西神中央公園の中にあ る「神戸市埋蔵文化財センター」で、夏季企画展「中世の港湾都市 神戸」が 開かれています。神戸の中世にスポットを当て、当時の遺跡からの資料などを 通して、港町神戸の原型が形成された時代について紹介しています。入館は無 料。開催期間は8月29日(日曜)までです。

☆★☆ 出土品が伝える神戸港の礎(いしずえ) ☆★☆

 神戸には平安時代の末期、平清盛によって福原京が置かれ、平家の一門が住ん でいました。古く奈良時代から海上交流の拠点として栄えてきましたが、特に 12世紀後半、平清盛が中心となって大輪田泊(おおわだのとまり)を修築し、 日宋貿易を推し進めた頃は、現在の港町神戸の原型が形成された時代とも言え ます。大輪田泊は、現在の兵庫区和田岬(わだみさき)東方にあった港で、鎌 倉時代には兵庫津(ひょうごつ)と呼ばれるようになり、今日(こんにち)に 至る神戸港発展の基礎を築いてきました。

今回の企画展では、福原京との関連が深い祇園遺跡や、現在のJR兵庫駅から 南東に広がる兵庫津遺跡からの発掘資料などを展示し、港町神戸の変遷や生活 の様子をわかりやすく紹介しています。例えば、宴会で使われていたと思われ る素焼きの陶器の土師器(かわらけ)、玳玻(たいひ)天目小碗を含む中国製 陶磁器、瓦など。瓦の中には、播磨産だけでなく、京都産のものも多く、この 地にいた人物が京都とつながりがあったことを証明しています。 (*備考 兵庫津は「ひょうごのつ」とも呼ばれます)

☆★☆ はるかな時代を空想する楽しさ ☆★☆

 また、中世からの遺物が多量に出土している兵庫津遺跡からは、国産陶磁器、 輸入陶磁器、金属器類などを展示。その産地や種類も多岐にわたり、輸入陶磁 器には朝鮮王朝、中国、ベトナムのものなどが見られます。さらに中国銭を模 造した模鋳銭(もちゅうせん)や、無文銭を含む銭貨、刀装具のほか、硯(す ずり)などもあり、中世の兵庫津に刀を差した人がいたことや、文字を書ける 人も多かった様子などが伺い知れます。

このほか近隣の港町、尼崎市の大物(だいもつ)遺跡や、堺市の堺環濠(かん ごう)都市遺跡から出土した輸入陶磁器類、中世の貨客両用船の10分の1模型、 江戸時代初期の兵庫津を示す絵画資料も展示されています。こうした資料から、 はるか昔の風景や生活をひも解く楽しさを実感できるのが「学芸員による展示 解説会」です。8月21日(土曜)、13時30分から、展示資料の見方や歴史的な 背景について、わかりやすい解説を聞きながら「中世の港湾都市 神戸」を何 倍も楽しむことができます。

☆★☆ ガラス越しに見学できる収蔵庫 ☆★☆

  1991(平成3)年にオープンした神戸市埋蔵文化財センターでは、市内各地か ら出土した遺物の調査、整理、収蔵、保管、展示を一貫して行っています。常 設展示「よみがえる神戸の歴史」や、年4回開催される企画展示のほか、収蔵 部門がガラス越しに公開されているのも大きな特徴です。収蔵展示室や遺物整 理室などは、室内に入ることはできませんが、周囲がガラス張りになっていて、 保管された数千点の遺物を通路から見学できるようになっています。また特別 収蔵庫には、湿度・温度管理が必要な木製品などが収蔵されており、こちらも ガラス越しに見ることができます。

考古学に興味がある方も、歴史が好きな方も、神戸をもっと知りたい方にもお すすめの貴重なスポットです。この機会にぜひ、神戸市埋蔵文化財センターへ 足を運んでみてください。


◆夏の六甲山へ遊びに行こう!
「自然体感展望台 六甲枝垂れ(しだれ)」オープン

 かつて六甲山上にあった「回る十国展望台」(海抜約900m地点)の跡地に、 7月13日、新しい展望台がオープンしました。名前は「自然体感展望台 六甲 枝垂れ」。六甲ガーデンテラス内にあり、大阪湾一円のすばらしい眺望と夜景 が満喫できるのはもちろん、四季折々の六甲山の自然を体感できる、これまで にない展望台です。4月から11月は、10時から21時までオープンしています (冬期は18時まで。入場受付は営業終了の30分前まで)。

☆★☆ 「回る十国展望台」の跡地に誕生 ☆★☆

 家族で夕涼みに来た夏の夜。ロマンティックな夜景に感激した初デート。多く の人がそれぞれの思い出や物語を紡いできた「回る十国展望台」は、1957(昭 和32)年5月に完成しました。約5分間で展望台が1周し、「山城・大和・摂 津・河内・和泉・紀伊・丹波・播磨・淡路・阿波」を一望できることから、こ の名が付いたと言われています。当時、こうした施設は全国的にも珍しく、多 くの市民や観光客で賑わい、六甲山のランドマークとして親しまれてきました が、施設の老朽化に伴い、2002(平成14)年11月、惜しまれながら営業を終え、 撤去されました。

その後、かつての名所に、21世紀にふさわしい新展望台を建設しようと「阪神 総合レジャー株式会社」と「社団法人日本建築家協会 近畿支部」が、40歳以 下の建築家を対象に設計コンペティションを共同開催しました。応募があった 103作品の中から最優秀賞に輝いたのが、このほど完成した「自然体感展望台 六甲枝垂れ」。設計者は、「いかにして建築が地球の一部になるか」を一貫し たテーマとしている建築家、現在42歳の三分一博志(さんぶいち ひろし)さ んです。

☆★☆ 六甲山の四季と自然を感じて ☆★☆

 「自然体感展望台 六甲枝垂れ」のコンセプトは、山の上に立つ1本の大きな 樹。枝垂れをイメージさせるヒノキのフレーム「枝葉(えだは)」が展望台を 覆い、中央部には大木の幹のような空間が貫いています。床や壁はすべて、奈 良・吉野の森で厳選されたヒノキの無垢材。展望台の下部と棚田のようなアプ ローチ部分は、瀬戸内海の島で採れた花崗岩(かこうがん)の石積みです。

そして外観だけでなく、建物の隅々にまで、自然を感じるさまざまな設計が施 されています。例えば、ヒノキのフレーム「枝葉」には、気象条件がそろえば、 冬には樹氷が着氷する試みがされています。北側の山々に向かって開いた「風 穴(ふうけつ)」では、雨の日には雫のカーテン、冬には氷柱(つらら)を観 測することができる工夫がされています。さらに、冬に凍らせた天然の氷を地 下の氷室(ひむろ)に貯蔵しておき、暑い夏の時期には、氷室内に風の流れを 取り込み、展望台の中心部分の部屋「風室(ふうしつ)」のベンチに座って、 氷室を通った涼風を体感することができます。

☆★☆ 六甲山カンツリーハウスとの共通券も ☆★☆

  展望機能とともに、季節や気象条件に伴う自然体感機能を楽しめる、まさに六 甲山の一部であるかのような展望台です。この「自然体感展望台 六甲枝垂れ」 で、これからまた新たな思い出や物語が生まれていくことでしょう。入場料は、 大人300円、4歳から小学生までは200円。夏休み期間中、毎日「真夏の雪まつ り」が開かれている「六甲山カンツリーハウス」とのお得な2施設共通券もあ ります。六甲山上では、大きな空がとても近くに感じられて、開放感がいっぱ いです。緑のフィールドと青い空、のんびり浮かぶ白い綿雲、軽やかに舞うト ンボ。ゆったりとした時が流れる夏の六甲山へ、ぜひお出かけください。


◆人工ビーチの大型リゾートが港に39日間オープン!
「神戸プラージュ KOBE Plage 2010」開催

 この夏、メリケンパークの東側に位置する神戸港・新港(しんこう)第1突堤に、素敵な都会のオアシスが現れます。その名も「神戸プラージュ2010」。人工ビーチをはじめ、フードテラスやステージなどが開設され、海と港と、夏と 神戸を満喫できるたくさんのイベントが繰り広げられます。

☆★☆ 昼も夜も絶好のビュースポット! ☆★☆

 「プラージュ」とは、フランス語で砂浜の意味。パリのセーヌ川沿いには、2002 年から毎年夏になると、期間限定の「パリ・プラージュ」が出現します。バカ ンスに行けない市民にリゾート気分を味わってもらおうと、パリ市が約3.5kmの 人工ビーチを造り出し、ヤシの木やパラソルまで配するもので、夏の人気スポッ トとしてすっかり定着しています。これにヒントを得て開かれる「神戸プラー ジュ」の開催期間は、7月17日(土曜)〜8月31日(火曜)。「みなとこうべ 海上花火大会」が行われる8月7日(土曜)を含む、3日(火曜)〜9日(月 曜)は準備や撤去作業のためお休みです。

 会場となる第1突堤は、今から1世紀近く前の大正時代にできた近代埠頭。西 側はメリケンパークやハーバーランド、東側には神戸大橋やポートアイランド が一望できる絶好のビュースポットでありながら、これまで港湾施設として使 用されていたため、市民や観光客が立ち入りにくい場所でした。それが現在は、 港湾機能の集約によって上屋倉庫などが撤去されたことから、市民や観光客に この魅力ある場所をまず知っていただき、この夏以降もずっと都心のウオーター フロントに親しんでもらいたいと、「海と人の共生」をコンセプトに初めて開 催されることになったものです。

☆★☆ 5つのエリアに魅力がぎっしり ☆★☆

 会場は5つのエリアに区分されます。まず「プラージュ(砂浜)エリア」では、 40m×80mの人工ビーチを造りだし、簡易シャワーや更衣室も完備。ビーチフ ラッグなどのビーチスポーツやサンドアートなどが楽しめるほか、週末にはビー チバレーの大学選手権やビーチサッカーのリーグ戦が行われます。大型の日除 けテントやステージも設置。夜になると、幻想的なオブジェの「光る砂」が演 出され、ロマンティックな空間に変わります。そして「にぎわい通り」のエリ アでは、フードテラスがオープンし、神戸らしい多彩な味が集います。

 また「マリンスポーツエリア」では、セーリングクルーザーの展示会や体験試 乗、カヤック体験スクール、水上バイクなどのイベントを開催。「シップエリ ア」では、練習帆船「海王丸」や航路標識測定船「つしま」、瀬戸内を航行す るフェリーの一般公開などが行われます。さらに「イベントエリア」では、大 型バイク「ハーレーダビッドソン」の大展示会やミニSL、ヘリコプター遊覧、 電気自動車体験フェアなどが開かれます。開催日はイベントによって異なりま すので、公式サイトでご確認ください。

☆★☆ 三宮から無料シャトルバスが毎日運行 ☆★☆

 「神戸プラージュ」の入場は無料(一部のイベントは有料)。会場のオープン 時間は、11時から22時まで。土曜・日曜・祝日は、10時から22時まで。会場に は有料駐車場(240台、1回1,000円)もありますが、JR三ノ宮駅・南側から 出る無料シャトルバスをご利用ください。30分間隔で運行し、所要時間は約10 分です。期間中の土曜・日曜・祝日に限り、会場とハーバーランド(モザイク) を結ぶシャトルバスもあり、ハーバーエリアの回遊も楽しめます。この夏だけ の限定企画、新しい魅力スポット「神戸プラージュ」へぜひお出かけください。